ようこそ!ここでは「PAC分析によるe−Counseling(Trial)」の体験ができます。

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 本来のカウンセリングは、クライエントとカウンセラーが対面した状況で行われるものです。そうした大前提は、その場に両者が居合わせることで細かい表情の変化や、言語化できない仕草なども含めて為される、お互いのメッセージ交換が重要な意味をもつからであります。
 ところが現実には、そうした対面条件を整えられない場合もあります。例えば、外国生活中の人が、身近に相談相手を見つけられずにいる場合などがそうです。日本語での会話なら微妙なニュアンスを伝えられるのに外国語ではそれが難しく、遠方に相談相手を求めたくなったりします。そうした例だけではなく国内でも、時間的な制約があって約束の場所に出向けなかったり、身近に専門家がいない場合も考えられます。さらには、不登校や引きこもりなどの状態によっては、他人との直接対面がクライエントに大きな負担を与える可能性もあります。
 この実践例では、そうした場合を想定した上で、遠隔地を結んでの教育的な取り組みを可能にしているe−Learningの仕組みを利用することで、ネット上のカウンセリング的な働きかけが実現できるのではなかろうか、という可能性を検討しています。
 その際に利用するのは、既存のテレビ会議システムと、カウンセリング的なやり取りにはPAC分析と呼ばれる自由連想と項目間の相関を利用した分析技法(専用ソフト自作)です。


下の概念図の色つきで示している手順をクリックしてください。

e−Counselingの概念図
概略(手順番号のクリックで詳述)

手順1 双方でインスタントメッセンジャー(ビデオチャット、テレビ会議)を起動させます。

       利用するソフトには、Skype  Netmeeting  MSN Messenger  などがあります。
         一方がクライエント(相談者)となり、もう一方がカウンセラーとなります。
         さらに、それら双方のやり取りを記録しておいたり、同時に観察するようなスーパーバイザーが
         関与する場合もあります。

手順2 PC上で専用ソフト(PAChelper)を起動し、PAC分析を実施します。

       接続の仕方によって、カウンセラー側のPC上で行うか、ソフトをダウンロードしてクライエント側
         で実行する場合の両方があります。ここでは、ソフトをダウンロードして実行する例で進めます。

       PAChelperのダウンロード

       上のリンクをクリックすると、「セキュリティの警告」がポップアップしてくる場合がありますが、
         保存を選んで適当なフォルダを指定してダウンロードしてください。

         プログラムの説明を読み、カウンセラーの案内にしたがいながら回答を進めていきます。
           ・保存用の名前は「半角英数字」で、反応(連想)語は「全角」で記入します。
           ・重要度順と類似度評定は、先頭の文字でドラッグ&ドロップをします。
           ・正負の評定は、該当のボタンをクリックします。
         最後まで進むと、プログラムが置かれた同じフォルダに2種類のファイルが保存されます。
         「*bun.txt」と「*rui.txt」のファイルがクライエント側PCに保存された場合は、カウンセラー側に
         ファイル送信しておきます。

         ファイルの実例 sample1bun.txt   sample1rui.txt

手順3 樹形図(デンドログラム)を作成し、その図を見ながらインタビューをします。

          デスクトップ共有ができると、リアルタイムで書き込み状況を双方で確認できます。
          図表の作成にはMSエクセル(含プラグイン)、記録にはMSパワーポイントを使用しています。
          ビデオカメラ(Webカメラ)でカウンセラー側のPC画面を映しながらコメントを記入することも可能です。
          最終的に仕上がった図をファイル交換し、双方で確認します。

手順4 デンドログラムや会話、ビデオ画像などを記録として保管します。

        記録資料は、今後の相談計画の立案や、カウンセリングの効果判定に用いられます。
           クライエント側に残ったファイルは、削除するか記録用フォルダに保存します。

         記録ファイルの実例(スライドの例) sample1.htm

開発中 「箱庭療法」と呼ばれる心理療法をバーチャルに展開できないかどうかを検討しています。
     この仮想箱庭についての知見が集まってくるなら、遠隔地間での実施や、言葉に頼らなくて
     もよい条件などから、利用の範囲は広がっていくものと予想されます。

ここに表示されている内容は、試作中のシステムの概略紹介です。
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